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伊豆長岡・三養荘に「月見台」復元 庭園と建築に四季の楽しみ

赤い和傘と周囲のモミジが目を引く月見台

赤い和傘と周囲のモミジが目を引く月見台

 伊豆長岡温泉 三養荘(伊豆の国市ままの上)が新館に「月見台」を復元し、5月13日に公開した。日本に古くからある観月文化に触れられる場として整備したもので、庭園と建築が織り成す空間の中で、四季の移ろいも感じられる場となる。

新館に復元した月見台

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 復元した月見台は新館整備時に設けたもので、一度は朽ちて姿を失っていたという。今回は当時の写真や意匠を基に復元し、周囲の灯籠や植栽も含めて空間を整えた。新緑の時期は青モミジが映え、秋には紅葉も楽しめる。月見だけでなく、季節ごとに表情を変える庭の景色も見どころの一つだという。

 三養荘は、旧三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎の長男、岩崎久彌の別邸として建てられたのが始まり。戦後に旅館として開業し、現在まで営業を続けている。本館周辺には約3000坪の日本庭園が広がり、登録有形文化財となっている建物も残る。新館は建築家・村野藤吾が設計した。

 館内ではこれまでも、日本文化に触れる催しを開いてきた。文楽公演や伊豆長岡芸者衆の公演の場として活用してきたほか、新館の「雄峰の間」には、人間国宝の截金作家・江里佐代子さんによる壁画「峰光」がある。今回の月見台復元も、そうした流れの中に位置付ける。

 今後は、月見台を使った企画も順次展開する。6月以降にお茶会を予定するほか、7月10日にはジャズイベントも開く予定。宿泊客に加え、地域の人にも庭園や建築、日本文化に親しんでもらう機会として開放していきたい考えも持つ。

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