伊豆の国市地域おこし協力隊3人による活動報告会が5月13日、伊豆の国市役所伊豆長岡庁舎で開かれた。榊田幸平さん、春奈衣耶さん、山本凜さんが、それぞれの活動を振り返るとともに、今後取り組みたいことについて発表した。
地域おこし協力隊は、都市部からの移住者が地域活性化に向けた活動を行いながら地域に根付く制度。伊豆の国市では2017(平成XX)年以降、これまでに10人が委嘱されている。
3年目の榊田さんは、伊豆長岡温泉エリアマネジメントでの活動を報告した。「さかなやステイ」やシェアサイクル、お散歩市、毎週土曜夜の「いずなかテーブル」など、温泉場のにぎわいづくりに関わってきたことを紹介。温泉や食、スポーツを組み合わせた「ICOIプロジェクト」にも取り組み、地域資源を生かした企業研修型ツアーの企画運営も進めてきたと話した。卒業後は同団体でのまちづくりに関わりながら、空き家を活用した宿泊事業にも取り組む考えを示した。榊田さんは「地域住民の皆さんの一員として、今後も力になれるよう頑張っていく」と話した。
2年目の春さんは、デジタル技術を活用した地域の周遊型観光の促進をテーマに活動している。伊豆長岡温泉エリアマネジメントに配属され、「さかなやステイ」での接客や案内、お散歩市の準備や撮影、PR資料の作成、SNS発信に携わってきた。この1年は自転車で地域を巡り、住民との交流を重ねながら、外から来た視点でまちの景観や歴史、人の魅力を掘り起こしてきたという。今後は写真だけでなく動画制作にも力を入れ、伊豆の国市のPR動画の撮影、編集、発信にも挑戦している。春さんは「動画も生かして、この街の魅力を発信したい」と話した。
昨年11月に着任した1年目の山本さんは農林課に配属され、有機農業の推進をミッションに活動している。この半年は研修やイベント参加、農家やマーケットの訪問を通じて地域や農業への理解を深めてきた。報告会では、有機作物を使った加工品づくりに取り組んでいることに加え、エディブルフラワーの活用や、有機農業に関わる農園、生産者、レストランなどを巡るツアー企画への関心も示した。山本さんは「有機農業に関わる何かしらの事業を作って、この地で何かビジネスを作れるようになれれば」と話した。
満席となった会場では、3人の活動や今後の方向性に耳を傾ける来場者の姿が見られた。報告会後には、発表を終えた隊員に来場者が声をかける場面もあった。