三養荘(伊豆の国市ままの上)で現在、「日本庭園カフェ」が開かれている。登録有形文化財の本館を会場に、庭園を眺めながら抹茶や煎茶、和菓子などを楽しめる期間限定企画で、宿泊客以外の利用も受け入れる。
会場となるのは本館内の「松風」。岩崎久弥の居間として使われたとされる部屋で、庭園を望む眺めの良さも特徴。三養荘の庭園は、池を中心にした約3000坪の回遊式庭園で、京都・東山を見立てた借景庭園。松風からは庭園の先に伊豆の山々を望み、庭と山並みを一体の景として味わえるのも、今回の企画の特徴。
メニューは、抹茶や温・冷で選べる煎茶などの飲み物に菓子とアイスクリームを組み合わせる。抹茶には、小柳津清一商店(おやいづ製茶)が手がける「天空の抹茶」を使う。担当する青木宏之さんによると、この名称を使うには現地の茶畑や生育環境を実際に見た上で契約する必要があるといい、青木さん自身も実際に藤枝の茶畑まで足を運んで確認したという。煎茶「三養荘 誉」は、その際に試飲して選んだ茶で、同館売店でも販売する。菓子は熱海の老舗菓子店「間瀬」の和菓子を用意し、「小倉どら焼き」や「逢初」「山づと」などをそろえる。アイスクリームには丹那牛乳や県産イチゴを使ったものも用意する。
初日には7人が利用した。同館によると1カ月で100人前後の問い合わせや予約があるという。外来利用が中心で、2人~3人の小グループ利用が多いという。庭園カフェを地域との接点づくりの一歩と位置付け、今後は月見台の活用や地域の歴史資産との連携も視野に入れる。青木さんは「地域あっての三養荘。まずは多くの人にこの場所を知ってもらえれば」と話す。
営業時間は12時~14時。料金は2,000円。当初は6月30日までの予定だったが、好評を受けて7月31日まで延長する。6月15日・16日、7月10日・18日・19日・20日は休み。