函南町に本社を置く衣料品販売会社「チクマ」(函南町間宮)が8月29日、「創業50周年記念祭 AFTER PARTY(アフターパーティー)」を伊豆長岡のカフェ「Lumber(ランバー)」(伊豆の国市長岡)で開催した。顧客や地域へ50年分の感謝を伝えようと企画し、約150人が来場した。
同社は1976(昭和52)年7月9日、松崎町で約7坪のジーンズ店として創業。現在は静岡県東部に7店舗を展開する。同社が顧客を招いて催しを開くのは今回が初めて。
会場では、協賛ブランドの商品販売や飲食物の提供、Tシャツプリント、じゃんけん大会などを行った。Tシャツプリントでは、参加者が選んだ画像や50周年記念デザインをその場で印刷。スタッフは、前面に「ALL IZU WELL」、背面に50周年ロゴを入れたTシャツを着用し、DJも担当した。社長の鈴木正聡さんによると、「ALL IZU WELL」は伊豆を使った言葉遊びで、同じ表現がほかで使われていないかも調べたという。
チクマで購入した服で全身をコーディネートし、食事や酒、音楽を楽しむ来場者の姿もあった。20年以上チクマに通うという女性は「夫婦それぞれに頼りにしているスタッフがいる。私たちにとってファッションアドバイザーのような存在で、コーディネートをお願いしている」と話していた。出店に協力したメーカー同士の交流も生まれた。鈴木さんは「普段は接点の少ないメーカー同士の交流の場にもなったのでは」と振り返る。
会場は、杉山商店の出張角打ちを通じて知り、紹介を受けた。鈴木さんは、子どもの居場所と防災拠点を兼ねる同店の取り組みに共感したと言い、イベント収益の一部を同店で行われている「炊き出しフェーズフリー」に寄付するという。
今後は、服の販売に加え、服を着て出かけられる場所づくりも構想する。鈴木さんは「近隣の都市部と張り合うわけではないが、自分たちが住む地元でも、たまにはおしゃれをして出かけたくなるような、いつもとは違う場所を作りたい。チクマで買った服を着て遊びに行く場所についても考えていきたい」と前向きな姿勢を見せる。