伊豆中央高校(伊豆の国市寺家)の化学室で8月19日、小中学生向けの「ドキドキ科学探究教室」が開かれた。山崎自然科学教育振興会が主催し、同校が共催。参加した小中学生が、蒸留と霧箱作りの2つの実験に取り組んだ。
初めの化学実験では蒸留の仕組みを学んだ。参加者は、ワイン、コーラ、オレンジジュースなどから班ごとに飲み物を選び、フラスコに入れてガスバーナーで加熱。発生した蒸気を冷却器で冷やし、再び液体として試験管に集めた。
同校科学部の生徒らがボランティアで各班に付き、器具の組み立て方や火の扱いを説明した。参加者は沸騰するフラスコや試験管にたまる液体を観察し、元の飲み物との色や匂いの違いを確かめた。沸点の違いを利用して、混ざった液体から成分を取り出す蒸留の仕組みに触れた。
物理実験では、目に見えない放射線の飛跡を観察する「霧箱」をペットボトルで製作した。参加者は切ったペットボトルとアルミ板を組み合わせ、エタノールを染み込ませたフェルトを取り付けた。装置の下をドライアイスで冷やし、内部に生じる白い筋を探した。
実験では、放射線の通り道にアルコールの細かな液滴が生じ、白い筋として見える仕組みを飛行機雲に例えて紹介。白い筋を見つけた班では、参加者が「見えた」と声を上げた。うまく観察できなかった班は、ペットボトルとアルミ板の隙間などを確認し、結果が異なった理由を考えた。
最後には、実験の成否だけでなく、なぜ結果が違ったのかを考えることの大切さを確認した。参加者は科学部の生徒の支援を受けながら、身近な飲み物や材料を使って化学と物理の現象を体験した。